乳がんの治療の一つのホルモン治療では、副作用としてホットフラッシュ(大量の汗をかく、顔がほてる)や関節の痛み、気分の波など更年期障害のような症状が現れることがあります。
抗がん剤治療では、がん細胞に加えて、骨髄、粘膜、毛根など正常な細胞も攻撃してしまうことから副作用が出やすくなります。それにより、白血球や血小板減少、吐き気、食欲不振、味覚障害、脱毛、爪の変色や変形などの副作用が起こりやすくなります。
手術後の治療では、副作用に悩まされることが多いのですが、再発させることなく元気に生き続けるために医師としっかりと立てた計画通りに治療を続けていくことが重要になります。
副作用が辛い時は、我慢をせずに医師に相談しましょう。治療が辛いからと自身の判断から薬の服用をやめてしまう、病院に行かなくなるのは絶対によくありません。
主治医から告げられた診断結果や治療方針に納得がいかない場合、複数の医師の意見を聞くセカンドオピニオンも良いでしょう。セカンドオピニオンにより納得がいく治療を進めていけるのはとても素晴らしいです。しかし、ドクターショッピングにならないようにしましょう。
乳がんだけでなく、病気の治療に心配や不安があるのは当たり前の話です。気分が不安定な時はメンタルケアの専門家に相談してみる方法もあります。マイナスな考えばかりが続いてしまうと、前向きに乳がん治療ができない上に毎日が楽しくありません。
辛いと思う時は、一人で考え込まずに、メンタルケア専門家などを受診して相談してみるのも一つの方法になります。その際、専門家に乳がん治療中であることを話すると良いでしょう。
“You are not alone!”