10 月は乳がん啓発月間ですが、私たちは「毎月が乳がん啓発月間」であることを常に忘れてはなりません。
乳がんの早期発見には、定期的な検査とセルフチェックが欠かせません。変化に気づいたら、すぐに医療従事者に相談してください。
あなたががんにかかったからといって、何もかもを諦める必要はありません。治療の緊急性と、個人の生活バランスを上手にとるためにも、自分のやりたいこと、やらなければならないことがある場合は、積極的に医師や看護師に知らせましょう。ただし、命に関わるような緊急の場合は、医師のアドバイスに従いましょう。また、自分にできないことは、積極的に周囲に手伝ってもらいましょう。「迷惑をかけて申し訳ない」と思うこともあるでしょう。しかし今、助けてもらったぶん、いずれ何らかの形で自分が役に立てることが必ずあるはずですから、甘えられるときは甘えましょう。
頼る人がいない方は、公的機関を利用したり医療者に相談するのが良いでしょう。お世話になった人に直接お返しできなかったとしても、感謝の気持ちを持って、困っている誰かの役に立てば良いのです。そうすることで、人と人との温かい関係が広がっていきます。辛いときは1人で抱え込まない、頑張りすぎないことを心がけましょう。何をする気も起こらないなどの状態が続くようなら、精神科・心療内科で専門的な治療を受けた方が良い場合もあります。癌にかかったときは精神的なケアが必要です。気分の落ち込みがあまりに激しいときは、「精神腫瘍科医」の医師などに早めに専門家に相談することが大切です。