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がんと食にまつわるウソと正しい知識

「〇〇を食べるとがんにならない」「〇〇を食べるとがんになりやすい」など一度はあなたも聞いたことがあると思います。特に聞くのが「野菜を食べればがんにならない」という言葉でしょう。この言葉により乳がんの治療期からベジタリアンになろうとすることがあるようです。

野菜、果物、豆類、芋類、海藻、お茶、ハーブなどに含まれる物質のフィトケミカルが抗酸化作用、免疫力の向上の効果があると言われており、これが役に立つのではと期待されています。しかし、野菜を多量に摂取することで体内のがんに影響を及ぼすという医学的な根拠はありません。肉や魚から摂取する動物性タンパク質もある程度は食べた方が良いでしょう。肉、魚、野菜も適度にバランスよく取るのが良いでしょう。

同様に良く耳にするのが、「乳製品を摂ると乳がんになる」というものです。確かに過去に乳製品が乳がんの発症リスクを高めるという報告や、その逆があったことは事実です。しかし、明確な乳がんとの関係性ははっきりしていません。乳製品が乳がんの原因であるとは結論付けることができません。どの様な食べ物でも、食べすぎではなく適度に食べるのが良いでしょう。今まで食べていたのに、食べたいものを我慢するとストレスが溜まり楽しみが失われます。

乳がんの治療中に絶対に食べてはならないものはありません。色々な情報に振り回されることなく、食事制限がある方は守らなければなりませんが、そうでない場合は栄養バランスが取れる食事をしましょう。

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