乳がんの治療といえば、「手術」「抗がん剤、薬物療法」「放射線治療」です。その中で最も勘違いがある治療方法が放射線治療ではないでしょうか。
放射線治療には副作用がきついというイメージが付きものですが実はそうではありません。医療も進歩して、高齢や持病との兼ね合いから手術や抗がん剤治療が行えないケースもあります。その際に適応されるのが、放射線治療なのです。
本日は放射線治療と副作用についてお話しましょう。
放射線治療とは、がんの病巣部に照射してがん細胞を死滅させる局所療法です。近年医療も進歩して、がんの大きさや位置を正確に測って、その部分だけに集中的に照射できるようになりました。これにより、放射線の治療効果は向上しています。
副作用も限定的ではありますが、みられます。放射線治療はピンポイント照射でがん細胞を狙い撃ちすることができるようになりましたが、周りの臓器にダメージを与えることがないわけではありません。例えば、頭部に照射した場合は、頭皮の荒れや脱毛がみられ、消化管への照射では下痢や吐き気、食欲不振が出たりすることがあります。照射部位の皮膚が日焼けの様になることもあります。
しかし、ピンポイント照射では副作用も一部分で、全身に及ぶケースは稀です。必要に応じて、投薬をしたり日々のケアで改善を図ることで最小限に抑える様に努力がされています。
照射部位が気になる場合、オイルやクリームで保湿してあげましょう。主治医にケアの方法を聞いてみるのも良いでしょう。