乳がんはセルフチェックによる早期発見が大切と言われます。その通り、60%以上がセルフチェックにより発見されています。しかし、実際どの様に行えばいいかわからない方も多いと思います。
まずは、服を脱ぎながら確認します。腕を下げた状態で乳房の大きさに違いはないかを確認します。皮膚がボコボコしていないかもみましょう。次は腕を上げ、正面、横、斜めの角度から確認しましょう。鏡を使うことでよりしっかりと確認ができます。乳房の下や横などに気になる症状がある場合は、乳頭を軽くつまみましょう。血液が混じった分泌物が出るようでしたら乳がんの可能性があります。
次に湯船につかりながら確認です。湯船につかりながら乳房を触ってみましょう。指を揃え、小さな円を描きながら皮膚をチェックしましょう。石のようなしこりがないかもきちんと確認しましょう。脇の下のリンパ節も腫れていないかどうかを確認しましょう。
寝る前にも確認です。仰向けになり、肩の下にクッションを入れることでよりわかりやすくなります。そして、チェックする乳房側の腕を上にあげて、反対の手で乳房の外から内側へ乳頭に向けて指を滑らせます。反対側も同様にチェックしましょう。仰向けになることで、脂肪組織がずれて、立ってチェックした時に見過ごしていたしこりがわかる場合があります。
これらの流れで、石のような硬いしこりがないか、乳房の大きさが左右異なっていないか、出血はないか、乳房の皮膚がボコボコとへこんでいたり、湿っぽくないかの基本をチェックしましょう。
自覚症状としては、脇の下の腫れや痛み、乳房の痛みに気を付けましょう。脇の下を触れてみて、腫れていたり熱を帯びている場合はリンパ節転移も考えられます。手が痺れるような感覚になることもあります。長期間乳房が痛む場合は、早期受診をしてください。
セルフチェックは1ヶ月に1回は必ずすることをおすすめします。